じゃぶじゃぶ課金したくなるような射幸心を煽りまくるフィルム

久しぶりに現像に出して出来上がりを見たら1枚目がタンポポだったので1年かけて撮ったフィルムだった。
いつの間にかNCやらVCやらあったPORTRAもひとつに統合されてるし。
フィルムの値上げも続いてて厳しい時代になってるなぁ。

それでもたまにフィルムで撮りたくなる理由って何だろう?
「出来上がりの風合い」とか「メカニカルな機構と撮影に至るまでの所作」とか
「パシャパシャ撮れないから気持ちが入る」とか色々あるけど、
もしかして射幸心じゃないかと思った。

そもそも写真って射幸心を煽る。良い写真が撮れたり撮れなかったり。
ガチャのようなランダム性がある。
技術を学ぶことで当たり確率を上げていけるけど、
ノールックで撮ったら意外と心に引っ掛かる写真が出てきたり。

デジタルはたくさん撮ってたまに良い写真が撮れる、ノーマルガチャ。
フィルムは「風合い」が固定されてるから迷いが無く打率が高い、レアガチャ。
10連ガチャでSR1枚確定!!!みたいな。

写真って撮った瞬間から創作性を帯びて鬱陶しさを感じる時もあるのだけど、
根っこの部分の楽しさは「卵割ったら黄身ダブルだったラッキー」程度の喜びに
出会う機会を増やせることにあるんじゃないかなぁと。
でもなかなか当たらないからたまに回すのですよ、フィルムガチャ。

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Nikomat EL / Nikkor-HC 50mm F2 / Kodak PORTRA 160NC