まっきっき

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「まっかっか」「まっきっき*1」「まっくろけっけ」はあるのに、「真っ青」は最上級の表現が無くて可哀想だな、と思った。
なんだろ…まっさおさお?しっくり来ないなぁ。
多分「真っ青」は「まさあお」の促音化で「まっさ(真)+ お(青)」なんだろうけど、
「真赤(まあか)」の促音化「まっ(真)+ か(赤)」とは違って、漢字と読みがチグハグな部分で切られてしまっているから、
「さおさお」と重ねるとしっくり来ないんだろう。


…と思ったけど調べたら違うようだ。
もともと上代語に、「青」に接頭語「さ」がついた「さ青(さお)」という言葉があった。
この「さ」は強調の接頭語「さ」だろうから「さ青」≒「真っ青」となる。
この「さ青」にさらに「真」がくっついたのが「真っ青」。これなら「まっ(真)+ さお(さ青)」で漢字と読みの切れ目も自然だ。


と言う訳で、整理すると…

通常、色表現は
・赤(Red)→真っ赤(Redder)→真っ赤っ赤(Reddest)
と変化していくが、青に関しては例外で
・青(Blue)→さ青(Bluer)→真っ青(Bluest)
と変化している。
したがって「真っ赤っ赤」=「真っ青」であり、わざわざ「まっさおさお」なんて表現を考える必要はなかったという話です。
「まっかっか」なんて不細工に音を重ねずに「まっさお」に内包するなんて。さすが青、超cool!


まぁ、ここまで論じといてアレだけど、「真っ赤っ赤」って幼児語のような表現を勝手に最上級と呼んで検証して良かったのか。
という疑問はあるけど、個人的にスッキリしたので目を瞑る。というかココは写真ブログだし!

*1:これは「まっかっか」があるなら「まっきっき」もいいだろ。と使われ始めた言葉な気がする。正しい日本語ではないかも。